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2024年3月21日掲載

患者さんへ

院外処方箋について

院外処方箋について

国立病院機構神奈川病院では、院外処方箋の発行(医薬分業)を実施いたしております。

院外処方箋とは?(当院の流れ)

医師の診察をうけ、会計で院外処方箋を受け取り、その処方箋に基づいて保険薬局で薬を調剤してもらうことを言います。
保険薬局では患者さまの体質や今まで服用したお薬の記録(薬歴簿)を基に薬の量や飲み合わせ等を確認し調剤します。

かかりつけ薬局をつくりましょう!

院外処方箋で調剤ができる薬局を保険調剤薬局といいます。

保険調剤薬局は自由にお選びいただいて結構ですが、たとえば、お住まいの近く等に「かかりつけ薬局」を決めておくと便利でしょう。

なお、処方箋の使用期間は、処方箋の交付日を含め4日と定められています。
それまでに保険調剤薬局にお持ち下さい。

院外処方箋によるメリット

院外処方箋によるメリット
  • かかりつけ薬局では作成した薬歴簿をもとに、患者さま ひとり一人の体質・薬の相互作用や副作用のチェックを行います。
  • 病院でのお薬の待ち時間はなくなります。
  • 医師と薬剤師がそれぞれの専門性を発揮し、協力し合うことでより良い医療の提供を図ることができます。

後発医薬品とは?

後発医薬品とは?

お薬(医療用医薬品)には、同じ成分・同じ効き目で価格の高いお薬と安いお薬があるのをご存知でしたか?

高いほうのお薬『先発医薬品(新薬)』は、日本で最初に発売されたお薬で、研究・開発に莫大なコストと年月がかかるため、薬の価格が高く設定されます。

もう一つは、『後発医薬品(ジェネリック医薬品)』。新薬の特許期間満了後に厚生労働省の承認を得て発売されるお薬の総称です。

先発医薬品に比べて大幅な開発コスト削減と開発期間の短縮が可能なため、先発医薬品と同じ成分・同じ効き目でありながら、その価格は、平均すると先発医薬品の約半額になります。

一般名処方について

《令和5年6月1日より、院外処方箋について変更がございます》


令和5年6月1日より当院で発行する院外処方箋は、当院で採用する後発医薬品のある先発医薬品または後発医薬品を処方する場合、「一般名(有効成分名)」で処方いたします。

一般名処方とは
 処方箋には調剤のために医薬品が記載されますが、名称を製薬会社が定めた商品名で記載する場合を「銘柄名処方」、有効成分の名称である一般名で記載する場合を「一般名処方」といいます。

一般名処方のメリット
 「一般名処方」で記載された処方箋で有効成分が同一の医薬品が複数ある場合は、先発医薬品でも後発医薬品(ジェネリック医薬品)でも薬局の薬剤師と相談して選ぶことができます。

ご不明な点がございましたら薬剤部の窓口までお声がけ下さい。

《保険薬局関係者へ(一般名処方におけるお願い)》
 

調剤室

調剤室

外来・入院患者さんの調剤を行っています。診察室・病棟から医師がオーダーリングシステムに入力した処方箋が薬剤部で発行されます。

処方内容の妥当性の確認を監査システムと薬剤師の目視によって行っています。
必要の都度内容を医師に確認し適宜訂正などを求め、妥当性の確認された処方について調剤を行います。(薬の量、飲み合わせ、飲み方などの確認)

調剤に際しては的確に間違いなく調剤が行えるようにシステムを導入しています。
散薬(粉薬)は区別が付き難く薬剤の確認が難しいため、確実に間違いなく調剤が行えるように医師の指示した薬剤であるかどうか薬剤を量りとる前に照合を行い調剤するシステム(散薬監査システム)を活用しており、これによりお薬の量り間違いを防いでいます。

また、すべての薬剤は調剤を行った薬剤師とは別の薬剤師が調剤に間違いがないか確認を行った後に皆さんにお薬をお渡ししています。(ダブルチェック)

注射室

診察室・病棟から医師が注射オーダーリングシステムに入力した注射処方箋が薬剤部で発行されます。

発行された注射処方箋をもとに、患者さんごとに注射薬を取り揃え、病棟・外来等へ払い出しを行います。

注射薬には高価なものが数多くあり、また血液製剤などロット管理を要するものもあります。

注射薬の払い出し時には、注射オーダーリングシステムより注射処方箋・注射薬袋・ラベルがセットされて印刷されてきます。
患者さん毎に処方内容を効率的に取り揃えて払い出します。集計も同時に印刷されます。

払い出された注射薬(アンプル)は別の薬剤師(監査薬剤師)によってその量と安定性・混合の可否などについて監査がなされ、補液と組み合わせて病棟へ搬送されます。

薬務室

医薬品卸業者から購入した医薬品を請求があるまでの間、適切に保管します。

医薬品の品質や安全性を確保するためには適正な温度と湿度で管理しなければなりません。

医薬品の中には、光や熱に弱く効果に影響を及ぼしてしまうものがあるため、貯蔵方法にも注意が必要です。

医薬品(たとえば麻薬など)は各種法律の規定に基づいて管理されています。

医薬品はコンピュータを用いて在庫を正確に管理するシステムで、病院で使われている約1000種類ものくすりを管理しています。

製剤室

製剤室

下記のような病院内で調製された製剤を『院内製剤』と呼びます。

院内製剤の調製は医療現場と製薬企業の溝を埋め合わせる極めて重要な薬剤師の仕事です。

この院内製剤を用いることにより患者のQOL(生活の質)は格段に向上します。

主な製剤とその適応症

院内製剤名対象疾患・効能
リァンピシン軟膏 帯状疱疹、ヘルペス治療
リァンピシン軟膏 口内炎予防

医薬品情報室

医薬品情報室

医薬品情報室は、薬に関する情報を収集し、薬剤師としての専門知識を用いて評価・分類を行ったうえで、医師・看護師などの病院スタッフに最適な形で提供することにより、薬が適正かつ安全に使用されるように日々努めています。

また、海外でのみ使用されている薬や、健康食品についても成分などの情報を収集し、薬物との相互作用に関する事項を調べています。

一方で、これらの情報は患者さんにもわかりやすい言葉で解説した「お薬の説明書」として作成して、お薬と一緒にお渡ししています。 

当院では診察室・病棟に設置されている情報端末から、医療スタッフは医薬品に関する最新添付文書をいつでも入手することが出来ます。

院内イントラネットを利用して、厚生労働省や製薬企業からの医薬品に関する重要なお知らせ(医薬品・医療機器等安全性情報や緊急安全性情報など)を配信しているほか、院内広報としても配布しています。

薬剤管理指導(服薬指導)

薬剤管理指導(服薬指導)

入院患者さんが服用する薬について、薬の作用や副作用、飲むときの注意などを担当の薬剤師が専門的に説明します。

他の薬との相互作用や副作用などが現れていないかのチェックも行っています。

患者さんの状態に合わせて薬の量を医師と相談したり、薬の種類や剤形(錠剤、散剤、液剤、坐薬など)を検討したりしています。副作用の初期症状を患者さんに平易な言葉で説明し、副作用症状が出現した場合にすぐに発見できるように患者さん自身が薬のことを良く知ってもらえる教育を行っています。

入院した際には、他の診療機関から持ち込んだ薬も薬剤師がチェックして必要な情報を医師へ提供しています。

患者さんへの説明・指導のほか、医師や看護師からの質問にも対応し、患者さんの治療が安全に行われるよう薬剤師として専門的な知識を活かして、医師、看護師と共に活躍しています。

当院で実施される化学療法のレジメン

当院は外来での抗がん剤治療の質を向上させる観点から、患者さんにレジメン(治療内容)を提供し、患者さんの状態を踏まえた必要な指導を行うとともに、きめ細やかな栄養管理の実施や、地域の薬局に勤務する薬剤師等を対象とした研修会の実施等の連携体制を整備しています。

なお、患者さんのレジメンや患者さんの状況に関するご相談および情報提供等の連携に関しましては以下までご連絡をお願いいたします。

 

国立病院機構神奈川病院 0463-81-1771

肺癌

大腸癌

胃癌

膵癌

胆道癌・食道癌

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