アレルギー科(小児)このページを印刷する - アレルギー科(小児)

対象疾患

対象疾患

※ 当院のアレルギー科は15歳以下(中学3年生まで)の小児を対象としております。

当院は以前より、秦野養護学校を隣接し、立地環境的にも恵まれているというメリットを生かし、主に喘息などのアレルギー疾患で、地元校に十分通学できない児童に対する長期入院療法に力を入れてきましたが、治療法の進歩により長期入院が必要になる重症喘息のお子さんはわずかとなり、喘息やアトピーも良好に外来治療でコントロールできます。

現在当院では、アレルギー性疾患全般の外来治療に力を入れています。

専門的な治療

診療スタッフ

渡辺 博子
職名 アレルギー科医長
専門 小児科一般
小児アレルギー
認定医・指導医 日本小児科学会小児科専門医・指導医
日本アレルギー学会アレルギー専門医
萬木 晋
職名 小児科医長
専門 小児科一般
小児アレルギー
認定医・指導医 日本小児科学会小児科専門医・指導医
日本アレルギー学会アレルギー専門医
萬木 暁美
職名 小児科医師
専門 小児科一般
小児アレルギー
認定医・指導医 日本小児科学会小児科専門医
日本アレルギー学会アレルギー専門医
佐藤 ひろ美
職名 小児科医師
専門 小児科一般
小児アレルギー
認定医・指導医 日本小児科学会小児科専門医
日本アレルギー学会アレルギー専門医

外来担当医表

気管支喘息

気管支喘息

喘息日誌、ピークフローモニタリングを行い、喘息の状態を具体的に把握し、呼吸機能検査や過敏性検査等を行った上で、各々の患児の重症度を客観的に評価するよう努めています。

患児の重症度、年齢を考慮した上で、必要な場合には、在宅での吸入器による吸入や、ステロイド吸入を取り入れ、日常生活を発作が無く過ごせるコントロールを目標としています。

発作を起こさないようコントロールしてゆくことで、成人喘息に持ち越す危険性を減少させ、喘息の寛解、治癒をはかることができます。

在宅での十分な治療の難しい患児には、長期入院療法を行っており、同じ病気を持つ友達同士、隣接する養護学校に通学しつつ、心身共に健康な状態を目指して治療を行っています。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

様々な情報が錯綜し、患者さん、ご両親ともに治療方針に混乱を来しやすい疾患です。

当科ではアトピーを、皮膚のバリアー機能の異常、環境要因、アレルギー要因,感染,心理要因などが重なった多因子疾患ととらえ、スキンケアを重視しつつ、環境要因、心理要因などにも配慮した治療を心がけ、患者教育にも力を入れています。

スキンケア、ステロイド外用剤の塗布にも、効果的に行うためのポイントがあり、これを正しく理解し、実践することで、ステロイド外用剤の使用を最小限に抑えて、かつ、良好な皮膚状態を保つことが可能です。

重症児には、教育入院もかねた短期から長期の入院が可能です。

食物アレルギー

食物アレルギー

血液検査、皮膚テストが陽性だからという理由で多品目の食品を除去してしまっている患者さんを時折見かけます。

食物アレルギーには食べて一時間以内に発症する即時型反応と、24時間くらいたってから湿疹が悪化するなどの非即時型反応があります。非即時型反応のみの場合は、スキンケアを行ったり、抗アレルギー剤を併用したりすることで食べられる場合もありますし、血液検査、皮膚検査が陽性でも症状の全くでない患者さんもいます。

また、小さい頃に何らかの症状があっても、消化管機能の発達に伴い食べられるようになるお子さんがほとんどです。漫然と除去を続けることはお母さん、子供さんともに大変なストレスで、必要最小限にとどめるべきと考えています。

当科では今までのエピソードを詳しくうかがい、アレルギー検査に加えて、可能な限り食物負荷テストを確定診断の根拠とし、不必要な制限をしないで済む診療を心がけています。

花粉症

花粉症

アレルギー性鼻炎・結膜炎・花粉症についても合わせて診療を行っています。

【重症喘息・アトピー性皮膚炎に対する中長期入院療法】専門的な治療

【重症喘息・アトピー性皮膚炎に対する中長期入院療法】専門的な治療

外来で治療を行っても、喘息の発作がコントロールできない、アトピー性皮膚炎だが、皮膚の状態が思わしくない、そのために学校に通学しにくくなってしまっている。思い切り運動がさせてやれない・・・・ 当院ではそのようなお子さんに、養護学校が隣接しているメリットを生かし、通学しながらの中長期入院療法を行っています。

 

頻回の発作で気道(息の通り道)が敏感になってしまっている喘息のお子さんは、発作の完全にない期間を設けることにより、過敏な状態が改善され、自宅での治療が続けやすくなります。

病棟では、日課表に基づき、規則正しい生活の中で、喘息体操・体力作りなどを取り込んで養護学校に通学しながら、治療に取り組んでいきます。

症状が安定し、自分で内服、吸入、スキンケアなどの治療を行えるようになれば、週末には自宅に試験外泊を繰り返し、症状の悪化がないか確認してゆきます。
自宅の環境などの疾患悪化因子についても検討し、退院に向けて環境整備をすすめていただきます。

約半年から1年の入院生活で多くの患児が軽快し、その後の外来通院でも良好の状態が保たれています。

【学校の長期休みを利用しての教育・鍛錬入院】専門的な治療

【学校の長期休みを利用しての教育・鍛錬入院】専門的な治療

気管支喘息・アトピー性皮膚炎を代表とする小児アレルギー疾患はほとんどの場合、治療により、日常生活がまったく普通に行えるようコントロールできますが、気長に上手につきあってゆく必要のある疾患であることに変わりありません。

幼児期には保護者の方が主体となって治療を行いますが、学童期には、徐々にお子さん本人に治療の必要性を理解していただき、吸入、内服、スキンケア等の治療を自分で行ってゆけるようにしたいものです。

何で自分だけ毎日こんなことしなきゃいけないの?と、お子さんは思ってしまっていないでしょうか?

春休み、夏休み等の機会を利用して、同じ疾患で頑張っている同世代のお友達と一緒に、病気について勉強してみませんか?
お母さん、お父さんのもとを離れての集団生活の中で、きっと一回り成長して、戻ってこられることでしょう。

  • 春休み入院 春休み期間約1週間
  • 夏休み入院 夏休み期間約2週間

気管支喘息:気道過敏性検査 呼吸機能検査 喘息日誌の記載

ピークフローモニタリングの練習 喘息についての勉強会 喘息体操 鍛錬など

アトピー性皮膚炎スキンケア指導(1日2-3回のスキンケア・外用) アトピーについての勉強会

ご自宅の環境についての指導 など 入院期間中に花火大会、遠足、花見などのレクリエーションも予定しています 。

 

詳細な実施期間につきましてはお問い合わせ下さい。

【食物負荷テスト】専門的な治療

【食物負荷テスト】専門的な治療

卵・牛乳・大豆・小麦などの食物アレルギーは、成長に伴いその70-90%近くが食べられるようになることがわかっています。
仮に血液検査や皮膚検査が陽性でも食べられるようになるお子さんは非常に多いのです。
食物制限は食事を作るお母さんにとっても、お子さん自身にとっても非常にストレスです。
できることなら解除して普通に食べさせてあげたい、でも、ショックのような症状がでてしまったら怖い・・・。

当院では食物アレルギーの診断、及び制限の解除に際し、必要な場合には食物負荷試験を行って実際に安全に食べられるかどうかを評価しています。

ショック症状等の強い症状が起こる可能性のある患者さんには、必要なときには薬がすぐ投与できるよう、あらかじめ点滴をしていただいた上で、少量から、解除したい食物を、摂取していただきます。
今までの食物アレルギーのエピソード、血液検査や皮膚検査の数値の変化等を参考に負荷テストの適否について判断し、入院もしくは、外来診療の中で負荷テストの予定を組みますので、まずは、診察にお越しいただき、相談して下さい。

食物負荷試験入院のご案内

食物負荷試験入院のご案内

食物アレルギーの治療の基本は、原因食物の除去です。日本では乳児の5-10%に何らかの食物アレルギーを認めると報告されています。食物アレルギーの症状は様々で、原因となる食物を食べてすぐに、ショックをおこしてしまう重篤なものから、食べて半日から一日後に湿疹が出るといったものまであります。

原因食物を調べるのには血液検査や皮膚テストが有効ですが、乳児では原因であっても血液検査は陰性に出ることがあります。また、逆に血液検査では陽性でも多くにお子さんが3-4歳くらいまでに食べられるようになってくることもわかっています。食物アレルギーのもっとも信頼できる診断方法は食物負荷試験、除去食試験なのです。 乳児期に食物アレルギーがあったけれど3-4歳になって、解除できるのではないかと考えられるとき、食べられるかどうかは実際に今まで除去していた食物を食べることで判断します。しかし、乳児期に原因食物を食べて、すぐに全身症状が出たようなお子さんでは、試しに食べてみることには危険が伴いますので、医療機関で行うことが望ましいです。

当院では常に必要最小限の食物制限を心がける立場から、外来あるいは入院で食物負荷試験を行って参りました。平成18年度からは、お子様の安全をより重視するため、日帰り(アレルギー症状が強く出た場合には1泊)入院のかたちで、食物負荷試験を行っております。当院で行っている食物負荷試験は国立病院機構相模原病院で行っている方法に準拠しています。

食物負荷試験を希望される方へ

食物負荷試験を希望される方へ

食物負荷試験を希望される方は、月曜から金曜日の午前中にアレルギー外来を受診してください。現在他の医療機関を受診しておられる方は、紹介状を持参していただき、医療連携室を通して予約をとっていただくと、スムーズです(予約なしでも受診は可能です)。

外来にて、今までの食物アレルギーのエピソードや血液検査の結果などを参考に、食物負荷試験の適応があるかどうか相談させていただきます。必要に応じ、血液検査や皮膚検査も行います。

負荷試験を行うことが決まったら、外来にて負荷試験入院の予約を取ります。

食物負荷試験入院の流れ

9時頃 受付窓口3番にて入院手続きを行ったのち、病棟にきていただきます。
10時~11時 病棟の部屋で1~4人で負荷試験を行います。 試験は、負荷試験食を15分毎に少量から徐々に量を増やし、1時間かけて既定量を食べてもらいます。 経過中は、医師と看護師がベッドサイドに付き添い、症状の変化を注意深く観察しながら経過をみます。
12時 除去食に合わせた昼食が出ます。
14時 症状が数時間して出てくることもあるので14時までは院内で様子を見ます。最後に診察を行い症状がない、もしくはあってもごく軽度であれば、退院手続きをとっていただきます。
強い症状が出た場合には症状に応じた治療を行い、一晩入院で経過を見ます。

費用について

費用について

食物負荷試験のために1泊2日で入院した場合の費用の概算は以下のようになります。

 

入院料 (2日分で3割負担)   13,480 円
食費 (昼食、夕食、朝食の3食)   780 円
合 計            14,260 円

 

※乳児医療証をお持ちの場合は、食費の負担のみです。

※市町村により、入院の補助が出る場合があります。

【減感作療法(杉・ハウスダスト)】専門的な治療

【減感作療法(杉・ハウスダスト)】専門的な治療

アレルギー症状を起こす原因物質(花粉症の場合はスギ花粉など)のエキスを、長い時間をかけ少しずつ注射し、体を徐々に慣れさせていく治療法を減感作療法といいます。
薄い濃度から開始し、週に1-2回のペースで徐々に濃い濃度へと増やしていきます。維持量まで増量したらあとは月に1回程度の注射で効果を持続させます。

治療期間は2~3年と長期間にわたるため根気が必要ですが、杉花粉による花粉症の場合、効果は60~80%と報告されており、シーズン毎の花粉の飛散量にもよりますが30~50%の患者さんで、花粉飛散時期の投薬が不要になります。
抗アレルギー剤の内服、点眼、点鼻などの治療では効果が十分でない患者さんにおすすめです。

【アレルギーの患者さんへのワクチン接種】専門的な治療

【アレルギーの患者さんへのワクチン接種】専門的な治療

インフルエンザワクチンや麻疹風疹混合ワクチンには極微量ではありますが卵由来の蛋白が含まれており、卵アレルギーの患者さんでは接種が難しい場合があります。

当院では、このような患者さんにも、前もって皮膚検査を行った上で、可能な限り、接種する方針で臨んでいます。接種後1時間程度、急性のアレルギー症状がでないかどうか確認させていただきます。

接種前に検査が必要な患者さんは予約をお願いしています。
電話でお問い合わせ下さい。

秦野・平塚・小田原・二宮・大磯の患者さんは公費負担で、公費ワクチンをお受けいただけます。