リハビリテーション科このページを印刷する - リハビリテーション科

入院・診療の流れ

入院・診療の流れ

主治医、担当医からのリハビリテーション依頼

リハビリテーションの開始

  1. 治療頻度
    患者様の状態や症状によって治療頻度は異なりますが、原則的には月~金曜日(祝祭日以外)の毎日実施します。
  2. 治療期間
    退院・転院までは継続して実施します。また、一部のリハビリテーションの継続が必要と判断された患者様は外来での訓練を継続して実施しています。
  3. その他
    患者様の毎日の状態に合わせてリハビリテーションを実施します。
    体調不良の場合は、休止する場合もあります。
    運動のしやすい服装・履物(運動靴)を準備してください。

外来診療について

外来診療について

初診でのリハビリテーション科単独の受診はできません。
各診療科にまずはご相談ください。
外来診療は予約制です。

対象疾患

整形外科 骨折・関節疾患の手術後、義肢・装具の装着訓練
神経内科 神経難病・神経疾患のリハビリ
脳神経外科 脳血管疾患・脳腫瘍後の機能訓練
呼吸器内科・外科 慢性呼吸器疾患・呼吸器疾患術後の理学療法
小児科 小児慢性疾患のリハビリ
循環器内科・外科 心臓疾患・大血管疾患のリハビリ
重度心身障害児(者) 小児麻痺、精神遅滞等による障害児(者)リハビリテーション

平成28年度 月平均診療科別処方数

平成28年度 PT・OT部門月平均診療科別処方数(N=1133)

平成28年度 PT・OT部門月平均診療科別処方数(N=1133)

成28年度 ST部門月平均診療科別処方数(N=165)

平成28年度 ST部門月平均診療科別処方数(N=165)

スタッフ構成

リハビリテーション科医 1名(非常勤)
理学療法士 10名
作業療法士 4名
言語聴覚士 2名

施設基準

  • 運動器リハビリテーションI
  • 脳血管等リハビリテーションII
  • 廃用症候群リハビリテーションII
  • 呼吸器リハビリテーションI
  • 障害児(者)リハビリテーション

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるリハビリテーションの時間

午前 8時40分~12時
午後 13時~17時
作業療法士 4名
言語聴覚士 2名

部門紹介

理学療法部門(PT;Physical therapy)

身体障害

身体に障害のある方に対し、起立や歩行などの基本的動作能力の回復を目的とした運動療法を行います。また、その補助手段としてホットパック・超音波・低周波・牽引などの物理療法を用います。

骨折、変形性関節症、脊椎疾患などの整形疾患患者様に対しては、受傷、または手術後早期から疼痛や全身状態を考慮しながら関節可動域運動、筋力増強運動、動作訓練を行っています。また、変形性関節症などに対し人工関節置換術を施行される場合には術前、術後の評価と比較しながら運動機能の改善を目指します。練習の場所も、病室からリハビリテーション室・そこから活動の場を広げていくよう心掛けています。

脳梗塞やくも膜下出血により身体に麻痺が生じた患者様に対しては、ベッドサイドから関わる早期リハビリ介入、介助や装具を用いての動作・歩行訓練によって麻痺の回復を促し残存能力を高めています。

肺癌術後やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患の患者様に対しては、効率的な呼吸法の指導、排痰訓練、呼吸体操、運動療法を行い呼吸困難感の軽減を図るとともに、日常生活での能力を高めています。

重症心身障害児(者)

患者様に対しては、正常な発達を促すとともに、変形の予防や関節可動域の維持、呼吸機能の維持・改善、臥位や座位での姿勢の調整等を行っています。また、座位保持椅子や車椅子の修理や作成にも携わり、患者様の個性を尊重し、補装具や車椅子、坐位保持装置など様々な福祉機器を活用しながら児(者)の能力を最大限引き出せるよう心掛けて行っております。また、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)と連携し摂食時の姿勢の評価・訓練も実施しています。

作業療法部門(OT;Occupationnal therapy)

身体障害

身体障害

骨折などの整形外科疾患に関しては、主に腕や手を担っております。
脳梗塞などの脳神経外科では手の麻痺症状だけでなく、高次脳機能障害という記憶力や集中力の低下などがある方も対象になります。

そのような方々に主治医の指示に基づき、早期から介入いたします。
内容としては、関節可動域、筋力増強訓練など身体機能の向上だけでなく、着替えやトイレへの乗り移りなどの日常生活の練習も行い、できるだけ患者様ご本人で生活が行えるよう支援を行っていきます。

退院が近くなると、家で行える自主トレーニングや日常生活の注意点の指導。必要であれば、安全に生活を行えるように、福祉用具の提案も行っていきます。

重症心身障害児(者)

重症心身障害児(者)を対象に、持つ-離すなど手の基本的な運動をおもちゃを使用して遊びながら練習を行ったり、座るなどのバランスの練習なども行っていき、廃用予防や発達を促していきます。

また、食事がうまく行えない方は、自助具を使用して食事の練習を行うことなど身の回りの動作の支援も行っていきます。

言語聴覚療法部門(ST;Speech therapy)

言語聴覚療法部門(ST;Speech therapy)

平成23年度に開設され、常勤2名で言語機能、摂食・嚥下機能に障害のある方を対象に個別訓練を行っています。

言語障害

成人では脳損傷により生じる失語症(言葉がうまく出てこない、言葉が正確に理解できない)や構音障害(呂律がまわらない、声が出にくいなど)の患者様の評価・訓練を行っています。

摂食・嚥下障害

加齢や脳損傷などにより生じる摂食・嚥下障害の患者様に対し評価・訓練を行っています。また、必要に応じてリハ医立ち会いのもと嚥下造影検査(VF)を実施しています。

院内の重症心身障害児者で必要のある方に対し週1回、多職種で実施する摂食ラウンドでは摂食機能療法の助言、指導を行っています。 また、院内NST(栄養サポートチーム)に参加し、院内の低栄養の患者様を対象に栄養状態の評価を行い改善に努めています。

カンファレンス

カンファレンス

整形外科、内科、脳外科病棟では、主治医、看護師長、ケースワーカー(MSW)、理学療法士、作業療法士等が参加し、週1回定期的にカンファレンスを実施し、全ての患者様の情報を共有し、目標の決定、見直し、今後の方針等の決定を行い、患者様が円滑に退院(転院)が可能となる様に心掛けています。

地域医療機関および地域の皆様へのメッセージ

地域医療機関および地域の皆様へのメッセージ

当院のリハビリテーション科は、平成29年4月から、スタッフ数はPT・OT・STなど合わせて16名となります。

これまで院内の多くの診療科より依頼があり、骨関節疾患、脳血管障害をはじめ、小児慢性疾患などを対象とし、また急性期のリハビリテーションから慢性閉性肺疾患(COPD)など慢性・進行性疾患のリハビリテーションまで幅広い治療を行っています。

平成26年から地域包括ケア病棟が開始に伴い、それにより更に充実したスタッフが協力しあい、様々な疾患の患者様に対して、他部門と連携しながら在宅・社会復帰を目指し患者様の将来を見据えた治療を心がけています。また、必要度が高い方は退院時に自宅訪問し、環境調整なども行う場合があります。

医療連携室を通じ地域の医療機関との連携を図り、地域の皆様に貢献できるリハビリテーション科を目指していきたいと考えています。