研究検査科このページを印刷する - 研究検査科

研究検査科について

・検査には、血液、尿、便、喀痰、組織などを材料とする検体検査と、患者さまの生体情報(心電図、
 超音波、肺機能、脳波)を検査する生理機能検査があります。
・検体検査部門では各種分析装置を用いて、正確で迅速な結果報告を行うように心がけています。
・生理機能検査部門では予約検査を中心に待ち時間の短縮を図っています。
・チーム医療:ICT、AST、NST、医療安全、リスクマネージメント等に積極的に参画し、職種相互間
 の協力関係を維持しています。
・学術活動:学会・研修会に積極的に参加し、常にアップデートを心がけています。


 

研究検査科職員構成


医師:1 名
臨床検査技師:11 名
内訳 (2025年12月現在)
 
研究検査科長 1名
臨床検査技師長 1名
副臨床検査技師長 1名
主任臨床検査技師長 3名
臨床検査技師 3名
非常勤臨床検査技師 3名


 
検体検査 3名
生理検査 3名
微生物検査 2名
病理検査 1名
一般検査・外来採血支援 2名

生化学・免疫検査


▪生化学検査         ▪関連機器写真はこちら
生化学検査とは、血液や尿、体液(胸水、腹水等)などの様々な成分(蛋白質、酵素、脂質、電解質、糖質など)を測定することにより健康状態や病気の診断、治療の判定などに利用する検査です。

 
肝機能検査 AST、ALT、GGT、LD、ALP、CHE、T-Bil、D-Bil、NH3
腎機能検査 UN、CRE、UA、Ccr
脂質検査 TG、HDL-C、LDL-C、T-cho
心筋・骨格筋マーカー CK、CK-MB
糖尿病マーカー Glu、HbA1c
その他(電解質) TP、ALB、Na、K、CL、IP、Ca、MG、Fe、UIBC、AMY
血中薬物濃度検査 DIG、THE、VPA、PHT、PB、VCM
※上記以外は、外部委託にて行っています。


▪免疫検査
免疫検査とは、診断に必要な体内(血中)に存在する各種ホルモン、腫瘍マーカー、感染症に係わる抗原や抗体を測定します。
 
各種マーカー 腫瘍マーカー:CEA、CA19-9、シフラ、PSA、Pro-GRP
心筋マーカー:トロポニンT
心不全マーカー:BNP
各種ホルモン 甲状腺ホルモン(FT3、FT4、TSH)
感染症マーカー HBs抗原、HBs抗体、HCV抗体、TP抗体、
梅毒血清反応(RPR)、HIV 1/2抗体、PCT
※上記以外の免疫検査項目については外部委託検査にて行われています。






 

血液・輸血検査


▪血液検査(血球分析)      ▪関連機器写真はこちらから
血液検査は、血液疾患(貧血)、感染症(炎症)、悪性腫瘍(白血病など)、肝機能・腎機能障害などの病気を診断するため、血液中の細胞(赤血球、白血球、血小板など)の数や形態、ヘモグロビン濃度を測定します。

血液算定検査(血算) 赤血球数(RBC)、白血球数(WBC)、血小板数(PLT)、ヘモグロビン濃度(Hb)、ヘマトクリット(Hct)、網状赤血球数(Ret)、血液像(目視)
骨髄像


▪凝固線溶検査
凝固線溶検査とは、血液の中には血液を止血する(凝固)成分と、一度固まった血液を溶かす(線溶)成分があります。これらを測定し、止血機能の判断や経口抗凝固剤(ワーファリンなど)のモニタリングに用いられます。D₋ダイマー検査は深部静脈血栓症(DVT)等の診断に有効です。
 
凝固系 プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)、フィブリノーゲン(Fib)、アンチトロンビンⅢ(AT₋Ⅲ )
線溶系 FDP、D-ダイマー


▪輸血関連検査
輸血関連検査とは、輸血用血液製剤と患者血液との適合性を確認するための重要な検査です。この検査は、輸血に伴う重篤な副作用を防ぐために行われています。主に以下の検査があります。
 
1 血液型検査
  (ABO・Rh血液型
赤血球表面にある抗原と血清中の抗体を検出し、その整合性により血液型を判定します
2 不規則性抗体検査
  (不規則性抗体
        スクリーニング検査)
    直接クームス試験
    間接クームス試験
輸血や妊娠などによって作られる赤血球に対する抗体を検出する検査です
不適合輸血の可能性を事前に確認でき、迅速に輸血用血液を準備する事が出来ます
3 交差適合試験
  (クロスマッチ)
患者血と輸血する血液製剤との適合試験




 

微生物検査

微生物検査は感染症の原因となる病原体の特定や病原体がどんな抗生物質に有効かを調べる検査です。

▪一般細菌検査         ▪関連機器写真はこちら
一般細菌検査は、細菌培養検査を行い様々な感染症(肺炎、尿路感染、食中毒、下痢、敗血症など)を引き起こす病原体を特定する検査です。
薬剤感受性検査は、発育した病原体を使い抗菌薬への有効性を判定し、薬剤耐性菌を鑑別します。

塗抹検査 グラム染色(バーミー法)
同定・薬剤感受性検査 D×M1040マイクロスキャンWalkAway
血液培養検査 BDバクテックFX40システム


▪抗酸菌検査
抗酸菌検査は抗酸菌培養を行い、ヒトに結核症を引き起こす結核菌や抗酸菌感染症(MAC症など)を引き起こす抗酸菌を特定する検査です。
 
抗酸菌培養 液体培養(MGIT)、固形培地(小川)
抗酸菌染色 チール・ネルゼン染色
蛍光染色(アクリルステイン、オーラミン・ローダミン)
薬剤感受性検査 ビットスペクトルSR
抗酸菌PCR検査 MTB-PCR、MAC-PCR


▪遺伝子検査(PCR検査)
遺伝子検査は微生物が持つ遺伝子を増幅・解析し、迅速に病原体を特定する検査です。当院では結核菌や新型コロナウィルスなどの病原体の特定に使用しています。近年では、薬剤耐性遺伝子の検出にも用いられています。
 
MTB/RFP耐性遺伝子 Geenxpert
MTB、MAC TRC-80
COVID-19 Loopamp(Lamp法)



▪感染症迅速抗原検査(イムノクロマト法)
感染症迅速抗原検査は、様々な流行性感染症の病原体抗原を迅速に検出し、感染症の鑑別・診断の補助を行います。

ウイルス感染症 インフルエンザウイルスA/B抗原、COVID-19抗原、アデノウイルス抗原、RSウイルス抗原、ロタウイルス抗原、ノロウイルス抗原、ヒトメタニューモウイルス抗原
細菌感染症 A群溶連菌抗原、肺炎球菌莢膜抗原、尿中レジオネラ抗原、
クロストリジュウムディフィシル抗原
その他感染症 マイコプラズマ抗原
 
 


 

病理検査

内視鏡や手術により病変部から採取した組織や臓器を、顕微鏡で観察可能な病理組織標本とするため様々な作業を検査技師が行います。作製された標本は、病理医が診断します。
病理組織学的検査は最終的な確定診断のため重要な検査です。


▪​遠隔病理組織診断システム  ▪関連機器写真はこちら
手術中に作製した標本は、個人情報が保護された回線により画像データとして、NHO東京医療センターに送られ、遠隔で病理医による診断を行っています。

▪細胞診検査
尿や喀痰、胸水などの体液、乳腺や甲状腺の穿刺吸引など、さまざまな部位から細胞が採取され標本を作製・顕微鏡で観察し、良性・悪性の判定を行う検査です。肺がん検診、子宮がん検診が代表的です。
 

一般検査


▪​尿定性検査         ▪関連機器写真はこちらから
尿の色調、pH、比重、蛋白、糖、潜血、白血球、ケトン体、ビリルビン、ウロビリノーゲン、亜硝酸などを調べます。(糖尿病・腎不全等の指標となります)

▪尿沈渣鏡検
尿中に含まれる血球や細胞などの有形成分を顕微鏡で調べます。血尿などの際は、腎臓や膀胱、尿管の異常や状態を簡便に知ることができる検査です。


▪​便潜血検査(ヒトヘモグロビン抗原/トランスフェリン)
便の中に出血の痕跡(血液成分)があるかを調べる検査です。下部消化管(大腸、直腸)からの出血、ポリープの有無の判断に有効です。

虫卵検査
便中の寄生虫(卵)を顕微鏡にて検出します。

▪その他
妊娠反応(尿中HCG)検査


 

生理機能検査の項目


▪心電図検査(ECG)      ▪関連機器写真はこちらから
心電図は心臓の筋肉(心筋)が収縮するたびに発生する微弱の電流を、波の形の図形に記録したものです。 不整脈の有無や種類、心筋虚血(狭心症,心筋梗塞)などが分かります。
【関連項目】
   ホルター心電図検査、負荷心電図検査

血圧脈波検査(ABI/PWV)
動脈硬化症の検査です。両腕と両足首の血圧を測定することで血管の「硬さ」と「詰まり」を調べます。短時間で測定でき、安心して受けることができます。
【関連項目】
   血管年齢

超音波検査(エコー検査)
各臓器の形態や腫瘍の有無などを超音波を使って調べる検査です。侵襲性が少なく、体への影響はほとんどありません。 心臓、血管(頸動脈、下肢静脈)腹部(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱など)、甲状腺、皮膚などを調べることができます。
【関連項目】
   心臓超音波検査(UCG)、腹部超音波検査(肝硬度測定など)、頸動脈超音波検査、下肢静脈超音波
   検査、DVTスクリーニング、残尿測定

▪呼吸機能検査
肺の機能的な面での異常を知る検査です。肺へ出入りする空気の量を測定し、呼吸機能の評価や疾患の重症度を評価します。
【関連項目】
   肺活量(VC)、努力性肺活量(FVC)、換気量(MVV)、クロージングボリューム(CV)、機能的
   残気量(FRC)、肺拡散能力(DLCO)、肺年齢

▪その他の検査
聴力検査:ヘッドホンから聞こえる様々な音域・周波数を聞き、どこまで聞こえるかを調べる検査
              です。
【関連項目】
   標準純音聴力検査(気導聴力、骨導聴力)

脳波検査:脳の表面から発生する微弱な電気(脳波)を測定し、脳に関連する病気を診断します。