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2025年12月9日掲載

「2025年を振り返り」

12月に入り、急に寒さが厳しくなってまいりました。師走を迎えるにあたり、少々早くでありますが、年末のご挨拶を申し上げます。
 地域の皆さま、そして関係機関の皆さまには、日頃より当院の医療と運営に温かいご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。今年一年を振り返りますと、感染症対応や高齢化の進行など、地域医療を取り巻く状況は大きく変化した年でした。また、病院経営の面では一層厳しい現実に向き合うことにもなりました。そうした中でも、当院は急性期から在宅・介護まで切れ目なく支える公的病院として、外来・入院体制の整備、多職種の連携強化、退院支援の充実などに取り組み、安心して医療を受けていただける体制づくりに努めてまいりました。未だ不十分で至らぬ点が多々あることは否めず、その努力は今後も継続してまいります。
 一方で、今年はたいへん痛ましい出来事にも直面しました。現役の医療スタッフを相次いで失い、病院全体が深い悲しみに包まれました。ともに働いてきた仲間の存在の大きさを胸に刻みつつ、職員一人ひとりの心身の健康を守る大切さを改めて強く感じた一年でもありました。来年は、職員が安心して働ける環境づくりにさらに力を入れ、そのうえで質の高い地域医療の提供に努めてまいります。病院を支えるのは「人」であり、その人を支える職場づくりが、結果として患者さんへ還元される医療の質につながると信じます。
 本年も当院をご利用いただき、誠にありがとうございました。どうか皆さま、健やかに新年をお迎えくださいますよう、心よりお祈り申し上げます。
ツリー&リース